まずいプロテインを後輩に飲ませたら批判された
私の身の上話から始めたいと思うが、私は週に3回ウェイトトレーニングをしている。夏までは私1人だったトレーニング室だったが、時間が経つにつれてどんどんメンバーが増え今では8人来る日さえある。
若い世代にはやはり筋肉への憧れを持つ層が一定数おり、鍛えている私を見てそれならと集まってきたのだ。
これは自惚れである。
つい昨日のことだが、俺は仕事の関係でトレーニング室にすぐに行くことが出来なかったので後輩にトレーニング室のお留守番を頼んだ。
なにかお礼にあげようと思い、私が飲む予定だったプロテインをあげることにした。
筋トレ業界では有名な激安プロテインだ。
最初はザバスなどの美味しいプロテインを飲んでいだが、どうしても家計を圧迫しており、去年からプロテイン代を節約することにした。
最初の頃は安いなりの味で、なかなか水にも溶けにくい印象であったが、愛用しているうちに気にならなくなり、水に溶かしてもなにも気にせず飲めるようになっていた。
しかしそんなことをとうに忘れていた私は、そんなプロテインを後輩に渡した。
後輩の第一声「死ぬほど薄いバナナオレの味がする」
後輩はちょびちょびとプロテインを飲む。
回数を重ねるごとに苦悶の表情へと変わっていく。だんだんとまずくなっていく仕様らしい
「プロテインは水で割るなよ!」
文句を言われる。
そう言われたって牛乳よりも水で溶かした方が吸収効率が高いのだ。筋肉のためには仕方ない。
ここまで来て、よくよく考えてみると最近私はプロテインを一気飲みする。今回の事を踏まえてみると、恐らく俺もまずいのを我慢して飲んでいるのだ。これは図星だった。
そう。褒められたものではないが、なんのアレンジも加えなければ昔に比べ飲みやすくなったとはいえ、マイプロテインは美味しいとは言いづらい。
だけど、我慢して飲んでいる。
そんな事実に気付いてしまった俺は明日からプロテインを飲めるだろうか