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「OK!もう一度最初からレビューしよう!」(スパイダーマン:スパイダーバース 感想)

僕の名前はイトシ。放射性の蜘蛛にかまれた少年の映画の映画を見に行ったのが8時間前。上映から二週間、この世界にいるたくさんの...スパイダーバースファンだ!何度も感動して何度も笑って何時間も運転していたんだけどそこからはみんな知ってるよな?

 

 

というわけでスパイダーバースのすげぇ簡単な紹介とネタバレをするよ!ついてきてね!(あらすじいらんって人はこちら

ここニューヨークでは、一人のヒーローが日夜活動を続けていた。
その名はスパイダーマン。蜘蛛のように壁を這い歩き、ビルの谷間を渡り、人を助け、悪を打ち砕く親愛なる街の隣人だった。

一方、ブルックリンの平凡な中学生の少年、マイルス・モラレスは自分の人生に悩んでいた。
望まぬ進学校での生活に何かと口うるさい父親との確執によって、彼は自信を失ってしまう。
彼にとっての心の癒しは叔父のアーロンとの時間だけだった。
そんなある日、彼は捨てられた古い地下鉄の駅で一匹の蜘蛛に噛まれ、指が壁にくっついたり他人の心が読めるようになったりする特殊能力を身につけてしまう。

真相を確かめるべく、後日マイルスは蜘蛛に噛まれた地下通路へと向かうが、その奥で謎の巨大な装置と、怪物と戦うスパイダーマンの姿を目撃し、その戦いの渦中に巻き込まれてしまう。
戦いの果てで作動した装置は爆発を起こし、スパイダーマンことピーター・パーカーはマイルスに装置を止めるキーを手渡し、その直後現れた悪の親玉、キングピンに殺されてしまう。
責任を感じたマイルスは与えられた能力を使ってスパイダーマンの代わりを務めようとするが上手く行かない。
ピーターの墓の前で嘆いていると、そこへピーターそっくりの中年男が現れる。

そう、キングピンの開発したのは多元宇宙を繋げる装置であり、装置の暴走によって異なる5つの次元の扉が開いてしまった。
そして、それぞれの次元から、異なる5人の「スパイダーマン」がやって来たのである…! 

 

とまぁこれですべての説明が終わってしまうわけだけど。今回の映画、アメコミアニメーションの完成版と表現しても差し支えないと僕は思うね。

 

 

実写を超えたアニメーション

以前から、マーベル作品といえば実写で撮られるのが普通で、いかにアメコミに登場するヒーローたちを実写で表現するのが面白いっていう視点だったんだけど、今回はその想像を超えてきたね。アメコミの独特な小回り、勢いや効果音、吹き出し・漫画表現。アメコミといえば日本のコミックとは全く違った真価を遂げてきた作品のわけだけど、その効果を全て取り入れてアニメーションにしたのが今回の作品。ほかのアメコミアニメ、ミュータントタートルズとかも見たことあったんだけど、今回はさらにアニメーションでなければ表現できないような効果をたくさん使ってきていたのが印象的だ。

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異次元のスパイダーマンが集まるってことで、主要キャラクターたちの絵のタッチがそもそも違うのも印象的。そして戦い方の表現も全く違う。ぺらっぺらの二次元風からカートゥン風ほぼ実写のよう、そういった次元の違いを表現するのは何よりも圧巻の表現だったね。さらにアメコミ映画特有の原作コミックを引用する表現。それもアニメーションとの相性はベストマッチだった。スパイダーマンといえば実写でしょ!って思う人も是非見に行ってほしい、何よりもヴィランのみんながアニメーションとして動いているのは絶対に感動する要素があっていいぞ!

 

アメコミアニメーションとしての魅力はそれだけじゃないね!なによりも間の取り方。これがうまい!アメコミの特徴には、独特なコマ割り、つまりは間の取り方があるんだよ

あえて、物を持ち上げるだけのシーンを描いたり、手のうちから一瞬ものが離れてそれをつかみなおす。など、日本の漫画だとコマを割くから敬遠される画法だ。だけど、それをアニメーションであえて表現する。そのコマ割りの表現がなんともGOOD。その間があることによって緊張感がますし、その先の展開がワクワクしてきてしまう。やっぱりアメコミの独特さは最高だね!

 

そうそうアメコミ表現といえば「ビューティフルジョー」ってゲームがあったね。ぜひみんなもプレイしてくれよな!

Viewtiful Joe

 

キャラクターの魅力

スパイダーバースを語るためには登場するスパイダーマンについての説明もしないといけないね。それぞれが違う次元からきているだけあって、その分キャラクターの背景があるんだね!ってことがわかる。えっ?一作の映画見ただけじゃあ6人ものキャラクターの過去背景なんて読み取れないんじゃないかって?

大丈夫!「オゥケィ!それじゃあ最初から説明するね!」ってキャラクターの登場時にそれぞれのキャラクターの歴史について説明してくれるよ。安心して頭の中の知識を追い出して見に行ってね!

 

マイルス・モラレス

進学校に通うアフリカ系とヒスパニック系のハーフの少年。主人公だよ。

アントマン&ワスプの最後のアニメーションに出てきた少年だね。最初見たときはただ、スパイダーマンにあこがれた男の子かと思ったら、世界で唯一のスパイダーマンになっちゃってその宿命を背負わなきゃってなる。スパイダーマンとしては覚悟が決まらない未熟な少年だったけど、涙なしでは見られない成長が描かれるよ!映画一本の中で困惑葛藤絶望失念決意すべての感情が描かれる。なんとも山あり谷ありの一時間なんだ。また、頭いい設定なので、量子論についての議論ができるよ!物理選択者からすると最高のキャラクターだね!好き。

 

ピーター・B・パーカー

みんな知っているピーターパーカーの別世界のピーターパーカーだよ!黒髪でデブでバツイチで人生に憔悴している40代だ!憔悴しているっぷりが最高だ!だけど、誰よりもヒーロー歴が長いからマイルスの師匠としても大活躍。だけど、長く生きている大人程、アメリカンジョークがうまいっていうのは本当だね。発言全てが好き。

全てに対してそっけなく当たっているけど、仲良くなると人生に憔悴しているがゆえに自己犠牲の精神が心の行動をするのが何よりもリアル。

やり直しができるような人生を送れるようになるかが彼の成長のポイントだね。

 

グウェン・ステイシー

どっかのwikiにはマイルスと同い年って書いてたけど、実は違うよ。(ネタバレか知らんけど)。白色のスパイダーマン。いや、スパイダーウーマンか?とにかくサイド刈上げの女子はかっこいいし強いね。中学生だけど、過去からも過去られるように悲しい過去を背負っためちゃくちゃ強い女の子、。少しだけ疑問があるけど後で書くね。

少し鋭利なジョークが好き。だけど、それであって同じ立場に追い込まれたマイルスとの接し方がなによりも優しい。一番評価できるのは、他の映画と違って簡単に恋愛方面にもっていかずに、親友を殺してしまったっていう過去から親友になることをゴール地点として設けているところがテーマ性としても完璧。あぁ書いているだけでも長くなっちゃうね。

 

スパイダーマンノワール

名前はピーターパーカーだからスパイダーマン名で。探偵みたいな風貌の無色のスパイダーマン。同じ大人のたい肥としてピーター・B・ノワールと対照的。ハードボイルドな大人なんだけど、やっぱりそれ故にところどころに出るセリフが印象的。モノクロマンガ表現が自分の弱点にクリティカルヒットしたぜ。

 

ペニーパーカー

写真では一番左の女の子だね。画風が一番違う。日本のアニメ風の画風をしているのは彼女が32世紀のロボットのある世界から来た女の子だから。日本の未來のアニメはロボットアニメになりがちだからね!そのわりにリアクションがいちいち古臭いの。けどそのギャップが最&高。バトルシーンでは活躍があまりないけど、最終的にラッキーパンチで勝つところとか本当に昔の日本のアニメっぽいね。好き。

 

ピーターポーカー

カートゥン風の豚。豚なのか蜘蛛なのかわからないけど、常識が全く違うのが好き。それだけじゃなくて、某豚が登場するアニメのセリフを引用してくる下りとか信じられないくらい好きだし、それだけじゃなくて「あれ?この世界って動物が話すのって変?」っていう手遅れなシーンとかこの世至上2番目に笑った。だけど馬鹿にできなくてね、周りの不条理に対して皮肉ってくる生意気な奴なんだ。好き。

 

一作が含んでいるテーマの多さ

これはぜひ劇場で確認してほしい。何か一つに焦点を当てれば深い映画をつくれるけど、この2時間のうちにいろいろなテーマが解決していく。それは主人公が多い故の演出。家族愛がメインで語られるわけだけど、友情、年齢からの再起、ヴィランとの葛藤、運命との決意、ヒーローの定義。本当に一作にたくさんのテーマが含まれている。俺も急にスパイダーマンになっちゃったら困惑しちゃうもん。だって悩みはそれだけじゃないからね。こじれている時にそんなでかい問題が転がり込んでくるとここまでもこじれるんだね、ってあまりにもリアル。思春期だからね。思春期はそんなもんじゃないよ!

 

疑問点

とまぁ、ここまでアクセル全開で20ふんくらいで書いてしまったわけだけど、どうしても疑問に残っているのが一点。グウェンのこっちの世界線に来た時間軸がどうしても合わないんだ。時空事件が起きる前からグウェンはこっちにいるんだよね。あと、ヴィランのところで働いていた理由もいまいちわからない。途中までヴィランだと思っていた節もあったレベルでした。まぁそれでもグウェンはそんな疑問を払しょくするくらいかわいくてかっこいいからいいんだけどね。

 

まとめ

僕はもう一回見に行くことを決めたよ!次は4DXで見る。確実だ!

そんなこんなで好きって感情100パーセントで書いたけどみんなも見に行ってね。以上!

ネタバレでもいいよって人はこの人の記事見るといいかもね。じゃね。

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