イタリア行きたい。

おおよそ誰の役に立たないブログを書いています。

一人で富士急に行くという愚行に出たのでせっかくなのでレポらせてもらう。

今週富士Qに行ってきた。一人で。

 

とまぁ事の発端は、僕が4月まで無職になる*1にあたって暇な時間ができたのでお出かけがしたい。となったところ、僕はあまりにも人望がないなおかつ、普通の社会人はこの時期暇ではないというダブルパンチを受けたことで誰も釣れなかった。

しかし富士急にはとても行きたかった。なぜなら、二年前に周りの絶叫マニアに声をかけて訪れたところ、すべてのアトラクションが強風により運休というなんという運営許すまじ、金を返せという展開になったせいで僕は二年以上絶叫マシーンを前に「待て」を喰らわされている状況だったのだ。私の体内の絶叫成分は限界を迎えており、一刻も早く絶叫成分を体に取り入れる必要があったのだ。

その結果がこれだ。

動画に関しては割と楽しかったのだが、友達に後日見せたところ、頭おかしいと思ったけど、音声ついてたんだ。知らんかった。という言葉をもらった。無音動画で見てしまった人は意味が分からないと思うので音を付けて見てほしい。

 

というわけで富士急の年収は?彼氏は?どこ出身?何歳?について書かせてもらう。

 割と前半無駄にそれっぽい記事になってるのでいつも通りのネタ要素を求めるのであれば、アトラクションから読んだ方がいいかもしれない。

~開園まで=スタートオブ富士急=

あまりにもテンションが上がっていた僕は、前日から静岡のSAで車中泊をぶちかましてから朝一で富士急へ向かった。年齢的に考えて、まだ車中泊は余裕だと思っていたけど、これはキツイ。大学生の頃と比べてはならないと痛感した。まずクッソ寒いし、足も伸ばせない。花粉がひどくて鼻水も止まらない。最悪の車中泊だ。

静岡SAは面白かった。ご飯もおいしかった。

まぁ富士急の記事なのでついたところの話に戻ろう。ふい急に入ろうとすると、朝一とはいえ結構にぎわっていた。卒業記念で来る高校生、大学のゼミ生、家族連れ、外国人観光客といった感じで和気あいあいとした雰囲気だ。みんな楽しそうである。すでにバリバリのアウェー感を感じている僕はわき見をせずに、ゲート・リサガスパールタウンを駆け抜け、入園ゲートへと向かった。

一つ言っておこう、時期にもよるが前売りなどの情報は事前に調べておいた方がよい。定価でフリーパスを購入するなど、愚の骨頂である。

僕は、なんの割引も適応されずに定価でフリーパスを購入した。独り身に全く優しくない国、NIPPONである。本当はシングルライドパスという気の利いたプランがあるのだが、この時期は客も多く、後に紹介する「シングルライナー制度」があるので、割引を受けることができなかった。

ちなみに朝一のチケット購入口は大して並んでいなかったが、時間がたつにつれ列もかなり伸びはじめ、脱出したころにはかなりの長さになっていた。春休み恐るべし。

 

さて、チケットも買えたので、入場ゲートでチケットと顔写真を照会させ無事入場だ。

最近の富士急はとてもすごく、チケットは最初の入場の時に顔と認証させてしまえば、それ以降は、顔認証で対象のアトラクションに入場することができる。二年前チケットを失くして、とても焦った思い出も今では作れなくなるのかと思ったが、そんな思いでクソなのでしなくていいならしたくない。

 

シングルライダー制度

入場してすぐさま目についたのは「シングルライダー制度」である。

 シングルライダーとは一人絶叫乗りを優先的に案内する制度で、絶叫優先列(ファストパスのこと)を駆け上がることができる。3人で乗りに来ているお客さんがいれば、必然的に余る1席をシングルライダーさんに譲ってしまおう、という運営の素晴らしい独り身に対する気遣いのおかげで、いくら並んでいようが待ち時間を無視して、運が良ければ速攻で乗れてしまうシステムなのだ。

ただし、使うことができるのは4大絶叫アトラクションのうち、「FUJIYAMA」と「ええじゃないか」だけ。うまい話はないのだ。まぁ全然僕はそれでええじゃないか。

しかし、このシングルライダー制度使うのは圧倒的に午前中をオススメしたい。

午前中は奇数のグループも付き添いで乗るため、一人席があまりやすいが午後になると分裂などして、偶数グループになることが多いためなかなか席が空かなくなってしまう。また、午前中は仲良く乗っていた中学生たちも午後にはその制度を知って、バラバラになって乗ってくるためその分シングルライダーの列が混んでしまうのだ。

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ちなみにうまい話にはやはり棘があって、確かに早くなることは早くなるが、複数グループでシングルライダーを利用するのはお勧めしない。独り身の僕からするとめちゃくちゃ邪魔ということもあるが、一人ずつしか案内されないため、次の友人が乗れるのは次の便かもしれないし20分後の便かもしれない。結果的に友人を待つことで同じ時間待つ羽目になるので、正直みんなで一緒に乗れるのであれば乗った方がよい。

 

FUJIYAMA乗車

スタートはFUJIYAMAに乗車した。3分15秒の長時間ジェットコースター。コスパ最強で、富士急で最も高いところまで行くジェットコースターである。僕は朝一でシングルライダー制度を使って乗車したが、入園から3分後のことであった。ぶっちゃけ心が全く準備できていない状態での乗車。なんだこれは?さっきまでゆっくりと自分の車に乗っていたのではなかったのか?と思うくらいの急展開。久しぶりの絶叫は最高であった。命がかかわっていないことがわかっているので恐怖心はないが、落ちる瞬間のチンサムはたまらない。これを味わうために富士急に来たのだと実感することができた。

ちなみに一番肝が冷えたのはジェットコースターに乗った後ではなく、乗る前に列を横からすいすいと上っていった時に送られる軽蔑の視線、入場の際のお姉さんからの「おひとり様でしょうか?」という言葉だった。このなんとも言えない背徳感が最高の絶叫要素であった。どんな絶叫マシーンよりも”20代一人で遊園地”のほうが絶叫である。僕ではなく他人が。友人から疲れてるのか?とガチで心配されたが、やはり来てよかった。

ちなみにシングルライダーの楽しみの一つに「同乗者さんウォッチング」というものがある。必然的に隣に他人が来るので、他の人の楽しみ方が見れて楽しいのだ。

今回のFUJIYAMAでも面白いものが見れた。最初のFUJIYAMAの同乗者さんは3人組の男子大学生だ。すげー楽しそうで、絶叫大好きなんだなぁって感じが伝わってきた。注目すべきはFUJIYAMA最初の最高地点までゆっくりと上っていくシーン。ガタガタと音を立て、高さが上がっていき、緊張感が高まっていく。その時間を耐えたい多くの若者は気を紛らわせるためにお話をしたり、他事をしたりする。彼らもそうだった。

「指スマしようぜ!」隣の男性は後ろの二人組に提案した。ジェットコースターは高度を増しているが、提案は可決され三人で指スマが始まったのだ。隣の青年が、「1!」と叫ぶ。立っている指は一本。無事、隣の青年は一発目の指スマで勝利したのだ。「よっしゃ!」声を叫んだ。

 

いや、よくねぇだろ。気を紛らわせるために指スマ始めたのに、全く引き延ばさずに一抜けするなよ。まだ高さ半分だろ。まったくよっしゃ!じゃねぇだろ。いつのまにか、指スマをして気を紛らわせるという目的が、指スマで勝つという目標にすり替えられてしまっていた。手段と目的が入れ替わった瞬間をまさか、ジェットコースターに乗りながら見てしまうとは思わなかった。

落ちる瞬間僕は「そうじゃねぇだろおおおおおおおお」と言って落ちていった。

 

高飛車乗車

オススメの回り方は人気の絶叫系は午前中のうちに乗っておいた方がよいということだ。なので、シングルライダーで乗れるアトラクションは後回しにして、それ以外のアトラクションを並んで攻める。というわけで、落下角度105度の頭のおかしいアトラクション高飛車に並んだ。待機時間120分。なげぇ。一人で待つのは割と苦痛だったので、それなりにぶってipadで新書を読むというインテリ行為を実施した。割と、絵になっていたが周りの視線が気になって、全く読み進まなかった。独り身ですまんな。しかし、一番気になったのは前の二人組の女子大生。目の前で再生と破壊が繰り返し行われていた。まるでインド神話だ。

片方の女子大生がゴミを落とす。拾ってよ!というがあんたが拾いなよという。些細なことで喧嘩が行われた。あぁそんな些細なことで喧嘩をするのか。人間とは愚かな生き物である。些細なことがきっかけで戦争は起きてしまうのだ。人間の愚かさに悲しくなっていると、女子大生は二人で抱き合い始めて、結果二人で仲良くゴミを拾うこととなった。なんだ、あっという間に破壊された仲がくっつくことによって再生されてしまった。しかし、次の瞬間にはスマホを見ていた女子大生をもう一人がのぞき込もうとする。「見るんじゃねぇよ!」ってな感じで突き放す。あぁまた、雰囲気が険悪に。やはり人間は愚かな生き物。滅びる運命しかないのか。次の瞬間には二人で一つのスマホを仲良くのぞき込んでいた。再生が起こったのだ。

僕が並んでいた120分の間、僕の前の女子大生が10分ごとに破壊と再生を繰り返していた。インパクトが強すぎて、アトラクションの内容は忘れた。

 

ええじゃないか乗車

シングルライダーで乗車あっという間だった。このアトラクションは頭がおかしい。昔から思っていた。車体だけが回転するだけでなく、座席も回転するのだ。グルグルグルグル。どこが上なのか下なのかわからなくなる。控えめに言って頭がおかしい。

回転しすぎるため乗る前に靴を脱ぐのだ。

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まるで自殺直前の絵のようではないか。やはりこのアトラクションは一味違う。以前乗ったのは高校2年生の時だったが、地獄のような思いをした。乗ったのちに追いかけてくる吐き気。一発で私はダウンした。

さて、二回目となるが内心これまでのジェットコースター命の危険を全く感じなかったので、実は絶叫を全くしていない。一人で来てるからというのもあるが全く絶叫していなかったので楽しみではあった。

ここで、「同乗者ウォッチング」。今回も7人組の男子大学生。けど、一人だけすごく絶叫が苦手なのにつれてこられてすっげぇビビってた。緊張を紛らわせるために、僕に話しかけてきてくれんの。

「めっちゃ怖いんですけど。大丈夫なんでしょうか?」

僕は見栄を張った。

「たしかに富士急の中だと怖い方だと思うけど、大丈夫!しっかりとバーをつかんでおいて!僕も最初は怖かったけど、二回目以降はそんなだったから!これ乗れたら怖いものなしだよ!」

この男、今回が二回目の乗車である。そういって元気づけたら、青年は覚悟したのかしっかりとした目で前を見据えた。

 

ちなみに、ええじゃないかは後ろ向きに発進する。(笑)

発進後、青年は無言になった

到着後、青年は涙目で、「あのっ、ありがとうございます。記念に名前教えて下さい。今日は一人で来たんですか?」と聞いてきた。

僕は見栄を張った。

「いやぁ、今友達死んでて(気持ち悪くなって)」

一人で来たのに僕は友達と来ていると嘘をついた。そしたら青年は顔が青ざめて

「すみません、ぼくっあのっ」

 

????おいおいおいおいおい。

「死んでて」って比喩表現だぞーーーーー?友人死んでないぞ?架空の友人を殺すな。

っていうか俺は、友人の死によって傷心旅行に一人で富士急に来る頭のおかしいやつに見えるのか????

ということで俺の見栄によって架空の友人が死んだことになってしまった。訂正するのも面倒なので「気にしないでください」といった。ごめんねお兄さん。ごめんね友達。

 

ド・ドドンパ乗車

前回リニューアル前で乗れなかったドドンパですが、めちゃくちゃパワーアップして帰ってきてた。何がパワーアップって待ち時間が190分こんなにパワーアップするなんて。ここから並んだら絶対K点超えする。耐えられない。ということで、ファストパス購入。ファストパス2000円ってなんやねん。下調べだと1200~1500円っていっとたぞ。こんなところでもパワーアップすんなや。すでに乗る前からこんなにパワーアップを感じられるとは思わなかった。リニューアル恐るべし。

ファストパスを使ってすんなり乗ったわけだけど、すごかった。パワーアップ。マジで最高速度に達するの速すぎ。待ち時間に前の組の出発シーン見えるんですけど、進んで角のところで出発前のスタンバイになるんですよ。こっからは姿が確認できないの。けどね、影だけは見える。でね、その影が一瞬で消えるんですよ。怖い。最高に怖い。

で自分の番。とんでもねぇぇぇぇぇぇ。マジで一瞬でワープした感じだった。っていうかジェットコースター自体が一瞬で終わった。マジ一瞬。リニューアル怖い。まさか2000円が1分で消えるなんて、ソシャゲのガチャで爆死した時と同じ感覚だ。パワーアップとんでもない。

 

 

やっぱりシングルライダーで並ばずに無料で乗れるってサイコー。ええじゃないかとFUJIYAMA乗りまくろう。オススメ。ちなみに4周したタイミングで僕は最高に気持ち悪くなったので15時に帰りました。完全に歳です。

ぜひとも読者のみなさん僕と富士急に行って、絶対要塞とか絶叫迷宮とか行きません?一人であれきついんですわ。4人組作らないとダメみたいで。

本当は他にもいろいろやった富士急一人バトルだったんですけど、これだけでかなり長文になっちゃったのでここで終わりにしたいと思います。

待たせてごめんね。

 

*1:厳密にいうと全く無職ではない